現在の二つの顔の理論

仏教

原因・結果の原理から導き出された「現在の二つの顔の理論」をご説明します。

現在のふたつの顔

 過去・現在・未来という時系列で考えたとき、「現在」は「二つの顔」を持っていると言えます。

 一つ目の顔は、「結果」という顔です。

 二つ目の顔は、「原因」という顔です。

結果という顔

 現在起きていることが、結果です。

 結果があるからには、原因があります。原因は、過去にあります。この場合、1秒前はすでに過去であると捉えます。

 過去に行なったことが原因です。

 過去に作った原因も、現在生じている結果も、取り消すことはできません。

原因という顔

 現在、行なっていることが原因です。

原因を作れば結果が出ます。結果は未来に出ます。この場合、1秒後は未来であると捉えます。

 現在、行なっていることは、自分の意思でコントロールできます。ということは、未来に生じる結果をコントロールできるということです。

未来の結果

過去に作った原因が、現在の結果を生んでいます。

過去に作った原因と同じ原因を現在も作っていれば、未来には現在と同じ結果が出ます。したがって、現在出ている結果を未来も出し続けたのであれば、過去に行なっていたことと同じことを行ない続ければいいのです。

過去に作った原因とは違う原因を、現在作っていれば、未来には、現在とは違う結果が出ます。したがって、過去に作った原因とは違う原因を、現在作っていれば、未来には現在とは異なる結果を出すことができます。

反省と前進

この理論は、さまざまに活用できますが、一例を述べておきます。

現在起きていることのありのままを見て、過去に行なったことを反省します。善いところはここ、悪いところはここと、分析ができたら、次に進みます。

未来に起きて欲しいことを設定し、現在行なうべきことを検討します。このとき、先ほどの反省が役に立ちます。

そして、未来にはこれこれを起こす。そのために、現在はこれこれを行なうと決定して、行動に移します。

浪 宏友(本名:中原常友)
詩人・仏教研究家・経営コンサルタント
妙法蓮華経と原始仏教を学び続けて70年
宗教ではない仏教「ビジネス縁起観」を開発
1940年(昭和15年)生

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