ビジネス縁起観とは
お釈迦さまの教えをもとにして、経営者・ビジネスパーソンのための実践理論とノウハウを開発し、これを「ビジネス縁起観」と名づけました。
お釈迦さまの教えは、すべて、お釈迦さまが悟られた「縁起の法」から生み出されたものです。
私は、その教えを学んで、そこからビジネス縁起観を開発しました。
私自身が、現実に適用して、有益であることを経験した理論とノウハウです。
必要であれば、いつでも、ご説明させていただきます。
ここでは、原理的な理論を、ご紹介いたします。
原因・結果の原理
原因・結果の原理
ものごとは、「原因があって、結果が生じる」という原理で動いています。この原理は、いつでも、どこでも、だれにも当てはまる普遍的な原理のひとつです。
原因を作れば、結果が生じます。
結果があるからには、原因を作ったのです。
望む結果を出したかったら、その結果を出す原因を作ればいいのです。
その結果を出したくなかったら、その結果を出す原因を作らなければいいのです。
原因・結果の原理を使いこなしていない
原因・結果の原理は、当たり前のことを当たり前に言っています。ところが、多くの人が、この、当たりまえの原理を使いこなしていません。例えば、しばしば、次のような人をみかけます。
良い結果を望みながら、良い原因を作らずに「いつまでたっても良い結果が出てこない」と愚痴っている人がいます。
良い原因の作り方が分かったのに、作ろうとしない人がいます。
自分で作った悪い原因によって出てきた悪い結果に対して、腹を立てて、当たり散らす人がいます。
自分では良い原因を作っているつもりで、悪い原因を作り続け、悪い結果を招き続けている人がいます。
幸せへの道
良い原因をつくれば、良い結果がでます。幸せになりたかったら、幸せになる原因をつくればいいのです。
自分では良い原因を作っているつもりでも、悪い結果が出るのであれば、それは悪い原因を作っているのです。多くの人は、このことを認めたがりません。そのため、いつまでも同じことを繰り返します。
悪い結果が出るのであれば、どこかで悪い原因を作っているのです。このことを認めて、悪い原因を見つけ出し、良い原因に作りなおせばいいのです。そこから、幸せへの道が広がるのです。
現在の二つの顔の理論
「現在」の二つの顔
「現在」は、二つの顔を持っています。「結果」という顔と「原因」という顔です。
「結果」という顔
「現在、起きていること」が、現在の持つ「結果」という顔です。
「原因―結果の原理」から、「結果」が出ているからには、必ず「原因」があります。「原因」は、過去にあります。「過去に行なったこと」が「原因」です。
現在出ている「結果」も、過去に作った「原因」も、取り消すことはできません。
「原因」という顔
「現在、行なっていること」が、現在の持つ「原因」という顔です。
「原因―結果の法則」から、「原因」を作ったからには、必ず「結果」がでます。「結果は」未来に出ます。「結果」は、未来に起きることです。
「現在、行なっていること」は、コントロールできますから、未来に生じる「結果」を、コントロールできます。
未来の結果をコントロールする
過去に行なったことと同じことを現在行っていれば、未来には、現在起きていることと同じことが起きます。「原因」が同じになりますから、「結果」も同じになるのです。
現在起きていることと同じことが、未来には起きて欲しくないのであれば、過去に行なったことを、現在は行なわなければいいのです。
未来に、起きて欲しいことがあるのなら、それが起きるための「原因」を作ればいいのです。
原因・条件・結果・影響の原理
原因・条件・結果・影響の原理
この世に存在するあらゆるものごとが、この原理で動いています。
原因・条件・結果・影響の原理は、次の通りです。
ものごとが生じるには、必ず原因があります。しかし、原因だけでは、何も生じません。
ものごとが生じるには、必ず条件があります。しかし、条件だけでは、何も生じません。
原因と条件が出会うと、必ずものごとが生じます。生じたものごとを、結果といいます。
結果はそれだけで終わるものではありません。必ずあとあとに、影響を残します
人間関係と原因・条件・結果・影響の原理
人間関係も、この原理で動いています。
自分を「原因」とし、他の人を「条件」と置けば、自分(原因)と他の人(条件)が接することによって、なにごとかが置きます。これが「結果」です。生じた結果は、その後、自分とその人の関係に、多少なりとも「影響」します。
この原理を正しく活用すれば、よりよき人間関係を育てることができます。