諸行無常・諸法無我
仏教に、「諸行無常・諸法無我」という真理が説かれています。「真理」とは、「すべての存在がそうなっている」ということです。
諸行無常
「諸行」とは「あらゆる存在」という意味です。
「常」とは、「ずっと同じ状態にある」ということで、変化しないということです。 「無常」は、「ずっと同じ状態にあるものは無い」で、「変化する」ということです。
「諸行無常」とは、「あらゆる存在は変化する」という真理です。 「存在」を「人」に置き換えますと、「あらゆる人は変化する」となります。
諸法無我
「諸法」は「あらゆる存在」という意味です。
「我」は、「他の存在と関わりなく孤立している」という意味です。
「無我」は、「他の存在と関わりなく孤立しているものは無い」ということで、「存在は他の存在と関わり合っている」ということです。
「諸法無我」とは「あらゆる存在は他の存在と関わり合っている」という真理です。
「存在」を「人」に置き換えますと、「あらゆる人は他の人と関わり合っている」となります。これは「人間関係」を意味しています。
諸行無常・諸法無我
諸行無常と諸法無我は、二つに分けて説明されるので二つの真理に見えますが、実は一つの真理です。
諸行無常と諸法無我をまとめれば、「あらゆる存在は、他の存在と関わり合いながら変化する」という一つの真理になります。
「存在」を「人」に置き換えて、人間関係を考えますと、「あらゆる人は他の人と関わり合いながら変化する」となります。 この真理を「縁起の法」と言います。
真理の方向性
諸行無常・諸法無我の真理は、方向性をもっています。
諸行無常の真理は、「発展」という方向性をもっています。「成長」、「向上」と言ってもいいと思います。
諸法無我の真理は、「調和」という方向性をもっています。
このふたつの方向性は、ひとつにまとまって、「調和しながら発展する」という方向性になります。
善因善果・善因楽果
諸行無常・諸法無我の方向性に合った行ないを「善因」といいます。
「善因」をつくりますと、嬉しい現象が生じます。これを「楽果」といいます。
また、「善因」をつくりますと、ますます善因を作りやすくなります。これを、「善果」といいます。
「善因」をつくりますと、「楽果」と「善果」を得ることができます。
悪因悪果・悪因苦果
諸行無常・諸法無我の方向性から外れた行ないを「悪因」といいます。
「悪因」をつくりますと、苦悩が生じます。これを「苦果」と言います。
また、「悪因」をつくりますと、ますます悪因を作りやすくなります。これを「悪果」といいます。
「悪因」をつくりますと、「苦果」と「悪果」を生み出してしまいます。
諸行無常・諸法無我ワールド
この世界のどこをとっても、諸行無常・諸法無我の真理で動いています。その意味で、この世界は、諸行無常・諸法無我ワールドであると言えます。
宇宙も、太陽系も、地球も、諸行無常・諸法無我ワールドです。 国も、社会も、職場も、家庭も、諸行無常・諸法無我ワールドです。 家族も、友人も、諸行無常・諸法無我ワールドです。 自分も、諸行無常・諸法無我ワールドです。
誰一人として、諸行無常・諸法無我ワールドから離れることはできません。
諸行無常・諸法無我ワールドに生きる
人の生活・人生は、諸行無常・諸法無我ワールドで営まれます。 この事実を認識し、この事実を受け入れ、諸行無常・諸法無我ワールドの方向性に合った生き方を理解し、実践したいと思います。
諸行無常・諸法無我ワールドは、調和しながら発展する世界です。 調和が発展を生み出し、発展がより高度な調和を生み出します。
このことを正しく理解して、適切に活用すれば、幸せで、充実した毎日を送ることができます。
