仕事と会議

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 会議は仕事のプロセスの中で、いっとき実務から離れて行われます。
 会議では、今後の計画について検討されます。部署間の連携について約束が取り交わされたり、確認がなされたりします。問題解決について話し合われます。社内の重要なトピックスについて発表があります。仕事上必要な情報が流されます。このような意見交換、情報交換がなされる中で、意識の統一が図られ、意思が共有され、お互いの気持ちが通じ合い、仲間意識が醸成されます。
 会議を開いた後のほうが、会議を開く前よりも信頼関係が深まった。さまざまな意味で向上し、前進した。そういう結果が出ていれば、会議は成功したと言えます。
 会議を開いたけれど、ぎくしゃくしてしまった。意見が対立したまま終わった。感情的な対立が大きくなった。声の大きい人の意見が通ったことになってしまい、だれも納得していない。こういう状態では、会議はマイナスを生み出したことになってしまいます。これでは失敗会議と言わざるを得ません。
 会議を成功させるには、会議を主催する人、運営する人、参加する人たちが、会議とは何をするところかをわきまえ、会議における自分の役割をわきまえることが求められます。そして、会議を運営するための技術を持ち、会議のルールを守り、マナーを心得ていたいと思います。
 いっとき実務から離れて会議に参加するのは、そのほうが業績が上がると思うからです。会議を終えて実務に戻ったとき、いままで以上にモチベーションが高まり、業務の質が良くなり、効率も上がった。そんな会議を開催できる組織は、発展する可能性を秘めていると思います。

浪 宏友(本名:中原常友)
詩人・仏教研究家・経営コンサルタント
妙法蓮華経と原始仏教を学び続けて70年
宗教ではない仏教「ビジネス縁起観」を開発
1940年(昭和15年)生

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