原因・結果の原理

仏教

ものごとは、原因があって結果があるという原因・結果の原理で動いています。          この原理を少しだけ掘り下げて見たいと思います。

原因・結果の原理

原因・結果の原理から、次のことが分かります。

原因があれば、結果がある。                                   結果があるからには、原因がある。 

結果が欲しければ、原因を作ればよい。                            結果が欲しくなければ、原因を作らなければよい。

原因を作り続ければ、結果は生じ続ける。                           結果を生じ続けさせたければ、原因を作り続ければよい。

結果を生じさせたくなかったら、原因を作らなければよい。                    原因が変われば、結果が変わる、                               結果を変えたければ、原因を変えればよい。                          原因を変えなければ、結果は変わらない。

結果を欲しがっても、原因を作らなければ、結果は得られない。                   結果はいらないと思っても、原因を作れば、結果は生じる。

法則

同じ原因からは、同じ結果が生じることを「法則」と言います。厳密な法則ではない場合は、法則性がみられるなどと言います。

善因善果・悪因悪果

 仏教では、「善因善果・悪因悪果」という法則を説いています。この法則を理解するには、仏教の目的を理解しておく必要があります。

 仏教の目的は、人格の向上です。最高の人格者であるお釈迦さまを手本とし、目標として、修行を続けるのです。

 「善因」は「善い行ないをすること」であり、「善果」は、「もっと善い行いができる自分になる」ことです。善い行ないをすると人格が向上して、もっと善い行いができるようになるのです。

 「悪因」は「悪い行ないをすること」であり、「悪果」は、「もっと悪い行ないをする自分になること」です。悪い行ないをすると人格が低下して、もっと悪い行ないがしやすくなるのです。

 「善い行ない」とは、「真理に合った行ない」であり、お釈迦さまの教えでは「八正道・六波羅蜜」の行ないです。

 「悪い行ない」とは、「真理から外れた行ない」であり、「八正道・六波羅蜜」から外れた行ないです。

 善果を得る行ないをしますと、身の回りにも、快い現象が起きるようになります。これを「善因楽果」と言います。

 悪果を蒙る行ないをしますと、身の回りにも、苦々しい現象が起きるようになります。これを「悪因苦果」と言います。 

 以上から、「原因・結果の原理」は、「幸せになりたかったら、善いことをしよう」と呼びかけているように思われます。

四聖諦

  仏教の中心的な理論である「四聖諦」は、原因・結果の原理を活用した問題解決理論とみることができます。これについては、このブログの「四聖諦」をご参照ください。

浪 宏友(本名:中原常友)
詩人・仏教研究家・経営コンサルタント
妙法蓮華経と原始仏教を学び続けて70年
宗教ではない仏教「ビジネス縁起観」を開発
1940年(昭和15年)生

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