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ヒューマニスティックコンサルテーション・宗教ではない仏教ビジネス縁起観
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宗教ではない仏教 ビジネス縁起観 基礎理論

関係・変化の世界


ビジネスパーソン

photo:FineGraphics(photoAC)

  

あらゆるものごとは、他のものごとと、関係しながら変化しています。人間も例外ではありません。

変化の世界


人間は変化する

人間を見れば、肉体は変化し続けています。大まかにとらえても、生まれて、成長して、やがて死にいたります。細かくとらえれば、朝、起きたばかりの肉体は、食事をして変化し、働いて変化し、休息して変化します。
 心は、それこそ、これを考えていたかと思えば、たちまち別のことを考えはじめます。何かが目に入れば、また心の動きが変わります。瞬時もじっとしていません。

無常

 「世の中のあらゆるものは、変化し続けている」という事実があります。このことを、仏教では「無常」と言っています。「常」とは「とこしえに今のままで、変化しない」という意味です。「無常」とは「とこしえに今のままで、変化しないものは無い」ということです。

進歩・発展

 人間は、進歩・発展を願っています。しかし、退歩・後退することもあります。現状が持続することもあります。現状が持続していても、そのなかでさまざまに変化しています。
 人間は、やはり、進歩・発展するべきであると思います。進歩・発展のために努力することに喜びを覚え、幸せを感じるのが、人間の自然のすがたであると思います。

関係の世界


人間は他の人との関係の中で生きている

人間を見れば、必ず、誰かと関りをもって生きています。家族という関り、友人という関り、仕事場での同僚や、お客や、さまざまな関係者との関りがあります。町の中でも、商店のの販売員との関り、行きずりのかかわりなどなど、人間の毎日は、他の人との関りの中で営まれています。

無我

「人間は、他の人々とのかかわりの中で生きている」という事実があります。このことを、仏教では「無我」と言っています。「我」には、いくつかの意味がありますが、そのひとつが「誰とも関りなしに生きている」という意味です。「無我」は「誰とも関りなしに生きている人はいない」ということです。

関りのある人々と仲良く生きる

人間は、毎日を、何の不安もない安らかな気持ちで、幸福を味わいながら生きていきたい願っています。その最大の要因は、関りのある人々と仲良くしながら生きることです。それが、人間として生きる理想的な姿であると思います。

関係・変化の世界


この世は関係・変化の世界である

「人は、変化しながら生きている」「人は、他の人々と関係しながら、生きている」
 この二つは、まぎれもない事実です。これをまとめれば、「人は、関係しながら変化している」ということが出来ます。
 この世は、人々の関係とそれによる変化によって営まれているのです。「この世は関係・変化の世界である」と、言ってよいと思います。

自分も相手も世間もしあわせに

 人と人とが関りを持つと、そこに変化が生じます。そして、人と人との関りにも変化が生じます。その変化した関りから、また新たな変化が生じます。
 そうであるならば、よい関係を作って、よい変化が生じるように生きることができるはずです。また、よい変化によって関係がよりよくなるようにすることができるはずです。
 そのような、自分も、相手も、世間もしあわせになるような努力を行うことこそ、人間らしく生きることであろうと、私は考えています。

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